新NISAも2年目となり、日本人の投資家が増えてきたと感じます。
初心者でも始めやすい投資は圧倒的にインデックス投資ですが、その特性上「余剰資金を投下し続ける」「売らない」が再現性高くお金持ちになるための最適解な一方で、時間がかかってしまうのは考え物です。
私が何を心配しているのかというと、勤勉な日本人の多くは真面目に積み立てるべく、今を犠牲にし続け、結局お金を使わずに死んでいくのでは?ということです。
実際私も増やしたお金をあまり使わずに死んでいく気がしていて、半分ほど当てはまっていたりします。
お金持ちになること自体は悪いことではないのですが、せっかくなら自分のやりたいことにはしっかりお金を使って心を満たし、悔いの無い人生にしたいですよね。
ということで今回は、自戒も兼ねて「お金は貯めるばかりではなく、たまには使うことも大事だぞ」という記事を書きました。是非読んでいってください。
資産額=経験の機会損失という考え方
これは「DIE WITH ZERO」に記されていた考え方ですが、どのような内容かというと
死ぬときに持っていた資産額はその額を使えば得られるはずだった体験を逃している、つまり「資産額=経験の機会損失」ということです。
これにはハッとしました。
もちろん、手持ちの資産というのは工夫して支出を抑えた結果でもあります。
しかし、どちらにせよ使わないお金があるのなら、それだけのお金を稼ぐために働いた時間は実質的にはタダ働きに他なりません。
まあ実際、人間いつ死ぬかは分からないので貯金0で死ぬのは不可能なのですが、あまりにも貯金優先で今を犠牲にしがちな方にとっては真逆の発想で面白い考え方ですよね。
未来を憂いて今を大切にできないのはもったいないという考え方
こちらは「年収90万円で東京ハッピーライフ」という書籍に載っていた考え方です。
前提の知識として、この本の著者である大原扁理さんは20代の頃から多摩地区で年収90万円の隠居生活をしていたそうです。
このような話を聞くと「将来どうするの?」と言った意見を持つ方が大半かもしれません。
ですが、大原さんは「将来のことを考えたとき、個人でできることとしては毎日をシンプルに生きていくこと」と考えているようです。
加えて、「この生き方は決して今しか見ていないわけではない、むしろ逆である。
毎日をしっかり生きていれば、過去のことも未来のことも全て今日と繋がっているかんじがする。となると、未来と繋がっている今日のことさえ大事にできていないのに将来を憂うのは順番が違う気がする」とも仰っていました。
「老後2000万円問題」というワードが世に広まり、どうしても将来(老後)のことを考えなくてはいけない時代になりました。
ただ、未来が今日に繋がっているのなら、むしろ今日を大切に生きることが豊かな将来を創ると考えることもできそうですね。
(まあ大前提、人によって生活費は異なるので、全員一律で2000万円も貯める必要もないんですけどね)
この考え方を知って1つ思ったのは、今を楽しむために有り金を全部使ってしまえ!ということではなく、「心の豊かさに重点を置きながら工夫して生活することの重要性」です。
以前こんな記事を公開しました。
結局、シンプルに落ち着いたストレスフリーな生活をすることで浪費することがなくなります。
そのため、結果的に生活に必要なお金の量が少なくなり、将来が楽になるような気がします。
最後に
結局お金というのは自分の心、ひいては人生を豊かにするための道具に過ぎません。
なので心を充足させることも大切に、今を楽しむマインドも大事にしながらFIREまでの過程も楽しんでいきたいと思います。

2024年卒の会社員です。
某理系大学の情報系学部から新卒で日系のITコンサルティングファームに入社し、2年目になります。
私には「20代で経済的自由を達成し、セミリタイアする」という目標があります。ブログ「新卒から始めるFIRE戦略」ではそんな私の思考や支出の抑え方、資産状況など、セミリタイアを達成する過程を発信しています。
コメント