「新NISA損切り民」が度々話題になっていますが、2025年になった今年もこの傾向は健在ですね。
投資経験が長い方からすると日常茶飯事の相場だと思いますが、2023年~2024年から投資を始めた方にとっては2025年のパフォーマンスはやや低調ですので、心配な部分は多いと思います。
そこで今回は株式インデックスファンドを長期で持つための握力を鍛えられる話をしようと思います。
人間のスキルの成長曲線
よくある誤解として、「行動と成果は比例する」というのがあります。
それはもちろん、毎日8時間勉強する人と毎日1時間しか勉強しない人だと、傾向的には前者の方が成績は良くなりますが、ミクロな観点で見ると地味に波があります。

上記のグラフは成長過程を示すのに有名な成長曲線で、一時的に結果が努力に結びつかない部分をプラトー(高原)と言い、このギャップをプラトー現象(高原現象)と言います。
理想はやればやっただけ比例的に成長することです。ですが実際は、今以上に成長しようと思うと何かしら試行錯誤をしていく必要があります。
そうなると、今までやってきたベストなやり方から変化を加えていかなければならないため、一時的に成長が鈍化することがあります。
実際、努力が実らない間はしんどいとは思いますが、色んなやり方を模索し続けている限りは成長の可能性があります。そこで、何か1つでもいいやり方がハマれば急激に成長するわけです。
かけた時間に対してあまり成長できていない場合と、そこまで時間はかけてないのに急成長できた場合を経験したことがある方って意外と多いのではないでしょうか。
株価は会社の成長曲線。会社の構成要素は結局人間
人間の成長過程に関してお話しましたが、これは広く分散されたインデックスファンドでも同じことが言えるというのが私の持論です。
全世界株式インデックスと言うのは大雑把に言えばこの地球上に存在するほぼ全ての会社の価値と同義です。しかも会社って、簡単に言えば人間の集合体ですよね?
人間が時間をかければ、短期的には波がありつつも、試行錯誤を続けている限り結局はしっかり成長していきます。ならばその人間の集合体である会社、ましてや全ての会社をまるっと買える全世界株式インデックスも長期的な視点で見ると上がっていくのが普通だと考えます。
というのも太古の昔から現在にかけて、それぞれの会社が各々の利益を追求し、試行錯誤を続けていった結果、資本主義経済は発展していきました。この流れはアルマゲドンが起こらない限り崩れることはないと思います。

実際に株式(Stocks)というのは世界中の会社が試行錯誤をし、成長を続けてきた結果、短期的にはプラトーや不況を経験しつつも200年以上にわたり成長を続けていますしね。
インデックス投資は子育てと一緒。育児のようにじっくり大切に育てる
直近ではコロナによる暴落がありましたが、結局はそのような低調な時に株式を買い集められたかどうかで、その後の急騰に乗れたかどうかが変わります。
しかも、タイミングをわざわざ見なくとも、長期で毎月買い付けを入れ続けるだけで株価の成長には乗っかれますから、子供や部下の成長を見守るつもりで、手放さず大事に育てていくという思考が長期投資には有効ですね

2024年卒の会社員です。
某理系大学の情報系学部から新卒で日系のITコンサルティングファームに入社し、2年目になります。
私には「20代で経済的自由を達成し、セミリタイアする」という目標があります。ブログ「新卒から始めるFIRE戦略」ではそんな私の思考や支出の抑え方、資産状況など、セミリタイアを達成する過程を発信しています。
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