ゴールドではなくビットコインに投資する理由

暗号資産
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世界では太古の昔、金を通貨としてモノやサービスを取引していた歴史があります。そして現物の金の埋蔵量には限りがあることから、希少性が担保されていることもあり、ゴールドは今でも世界一位の時価総額を誇る資産となっています。

事実、ゴールドは短期的な値動きは多少ありつつも、長期的に見て右肩上がりとなっています。

引用元 : https://gold.mmc.co.jp/market/gold-price/#gold_longspan

一方でビットコインに関しても近年、「デジタルゴールド」と呼ばれるまでになりました。こちらもゴールドと同様、枚数に限りがあることから希少性が高い資産として注目が集まっています。

しかしビットコインは2009年に生まれたものであり、ゴールドに比べて歴史がかなり浅いです。そのため安全資産とは程遠く、過去16年間で市場成長こそしていますが、日々の値動きはとても大きいハイリスクな資産であるのが現状です。特に、下落相場は恐ろしいことに、2018年には72%、2022年には66%も価格が下落した過去があります。以下がドルベースでのビットコインの価格推移になります。

そんな普通ではとても安心して投資するのは難しいビットコインですが、私はセミリタイアを目指すにあたり、サブの投資先としてはゴールドではなくビットコインを選びます。今回はその理由をお話しします。

理由1 : 10年弱という時間軸で見た時の成長性

先ほど、ビットコインは2009年に誕生したものとお話しましたが、実はビットコインの時価総額はテスラやメタ(旧Facebook)といった米国の超大手企業よりも大きい規模なんです。

引用元 : https://companiesmarketcap.com/assets-by-market-cap/

このように、一企業と比較するととても価値があるように思えますが、はるか昔から存在しているゴールドと比較するとまだまだ市場規模が小さいと言えます。

引用元 : https://companiesmarketcap.com/assets-by-market-cap/

シルバーには肉薄していますが、ゴールドとの比較に至ってはその差なんと10分の1です。

ゴールドに関しては現在、中国やインドの政府が爆買いしているというように、既に国家による買い支えが起きていますが、ビットコインを保有している大口の投資家はまだまだ少数派です。

米国がビットコインの準備金を組み入れるかどうかという議論が行われていますが、米国がより積極的にビットコインを保有することとなると、他の国も追随する形となり、価格が大きく上昇することに繋がります。よって、大口投資家の更なる参入により今後数年~10年の成長余力が残されているであろうと考えているのが1つ目の理由です。

理由2 : 手数料の安さ

ゴールドを現物で買うとなると、購入価格の1%程度手数料を取られるのもザラです。

私が普段使っているSBI証券では純金積立ができるようですが、購入時手数料はなんと1.65%です。

普段インデックスファンドのような低コストの投資信託を積み立てている方ならわかると思いますが、手数料1.65%は鬼高いです。

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また、金のETFを買い付けるとしても、現物よりは多くないにしろ、経費率0.4%が毎年持っていかれます。毎年0.4%の経費がかかるというのは

0.996 ^ 25 ≒ 0.9046

というように、25年で約10%もの投資額を毀損することになるため、手数料は気にしたほうが良いです。

一方で、ビットコインの購入に関しては手数料が0%です。(取引所で現物を買う場合。販売所で購入すると、スプレッドという実質的な手数料が発生します)

手数料や信託報酬はマイナス複利となり、手持ちの資産を毀損するため、手数料がかからないという点が2つ目の理由です。

理由3 : 手軽にインカムを期待できる

ビットコインは暗号資産取引所や貸暗号資産特化業者へ貸し出すといったレンディングサービスを活用することでインカムを受け取ることができます。

例えば、年利5%で運用できるプラットフォームへ1BTCを預けると、1年後に利息として0.05BTCを受け取れます。

一方、ゴールドでもインカムを生むことは可能ですが、金を活用したレンタルビジネスは以下の点で難しいと考えます。

  • 盗難リスク
  • 市場の需要が限られる(基本的には映画撮影や店舗のディスプレイのみ)
  • レンタルすることで得られる利益が少額(金自体は価値が下がりにくいため、借り手が高い使用料を払うメリットが少ない)

ビットコインによるレンディングは取引所などのプラットフォームに預けるだけで完結しますから、手軽にインカムを得られるという点が3つ目の理由になります。

ただし貸し出し先のプラットフォームの信用に依存するため、当該プラットフォームの運営元が破綻した場合に補償されないリスクはあります。

最後に

以上の理由で私は株式のサブの投資先としてはビットコインを選びましたが、株式+ゴールドの組み合わせが良くないと思っているわけではありません。

こちらは全世界株式とゴールドETFの比較チャートになりますが、見ていただくとわかる通り、両者とも異なる値動きをしながら長期的に右肩上がりとなっているため、株式とゴールドの組み合わせは分散投資としては最強クラスなんですね。

一方、私の場合は「セミリタイアへの年数を短くしたい」「年齢的にも若く、独身であるため高いリスクを取りやすい」という点で、20代のうちは株式を主力にしつつビットコインの保有枚数を増やしていくという戦略で資産を増やしていこうと考えています。

どれだけリスクを取れるのかというのは人それぞれであるため、値上がりする可能性があると思えるものに長期投資できるのであればゴールドだろうがビットコインだろうが何でも良いというのが持論です。

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